第200章 欲張った要求をする

工藤達央は薄く笑った。どうやら、来るタイミングは悪くない。

「ここに申し込めば、当主の主治医になれるんだよな。条件は?」

工藤達央が警備員に声をかける。

「条件なんてありませんよ。誰でも申し込めます。医術が分からない人でもね」

警備員は平然と言った。

「毎日、申し込みに来る人は大勢います。小山家がこのやり方で名医を探し始めてから、運試ししたい連中が増えましてね。今日も同じです」

工藤達央は、列をなしている応募者たちへ視線を投げた。

胸の奥に、引っかかりが残る。

まず、医術のない人間が治療できるはずがない。それでも応募を受け付けるというのは、あまりに不自然だ。

それに――何百...

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